
一片の波
大槻 孝之 (日本)
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- 設置場所
- 市役所 正面玄関前
- 管理
- 市
- 材質
- コールテン鋼/リンシードオイル仕上げ
- 設置年
- 平成22年

作者はこの作品を周りから鑑賞するだけではなく、作品の中を人が通り、行き来できる門のようなアーチ状の構造にしました。人々が作品の空間に入ることで、通り抜ける風や光の移ろいや変化を感じ、作品を通してその向こう側に見えるあらゆるもの、たとえば木々の緑や空の広さなどをあらためて感じてもらうことができればと考えました。
作品の形態は、緑豊かな立川市のイメージから有機的な曲線を使い、開放的な形と色にしました。新庁舎周辺は、空が広く感じられ、遠く奥多摩の山並みが見渡せる開放的な空間であり、タイトルのように一片の波が波紋となって拡がっていく起点のような、開放に向かうイメージとしました。
また、素材のコールテン鋼は、表面に錆の皮膜を作ることによって、腐食を起こりにくくするという特徴があります。